未来に残そう青い海~「海洋環境保全推進月間」の取組について~

発表日

令和7年5月21日

概要

海上保安庁は、5月30日(金曜)から6月30日(月曜)までを「海洋環境保全推進月間」と定め、「未来に残そう青い海」をスローガンに、海事関係者等や若年層を含む一般市民に対して、海洋環境保全に関する指導や啓発活動を重点的に実施します。

本文

  1. 海洋汚染の現状を踏まえた重点指導・啓発活動
    令和6年における海洋汚染の現状を踏まえ、次の指導・啓発活動を重点的に実施します。
    1. 油による海洋汚染は、船舶からの油の排出によるものが多く、その原因は、機器類の「取扱不注意」が最も多いことから、主に海事関係者、漁業関係者及び船舶燃料給油業者に対し、海洋環境保全講習会、訪船・訪問指導等を通じ、以下に関する指導を行います。
      • ア 油の排出原因として最も多い「誤ったバルブ操作」や「不適切な燃料タンク計測」等の取扱不注意による排出の防止
      • イ 船内で油の漏出が生じた際の海上流出を防止する措置
        • オーバーフロータンク(燃料漏油防止タンク)の設置
        • スカッパー(排水口)の閉鎖等
    2. 若年層を含む一般市民に対し、海洋環境保全講習会、海洋環境保全教室、漂着ごみ分類調査等を通じて、以下に関する指導 及び啓発活動を行います。
      • ア 廃棄物(プラスチックごみ、家庭ごみ等をいう。)の不法投棄の防止
      • イ 海洋プラスチックごみの発生抑制
  2. 「海ごみゼロウィーク」への参加

「海ごみゼロウィーク」における全国一斉清掃活動※への参加や、海洋環境の保全のための啓発活動も積極的に行います。
※環境省及び公益財団法人日本財団が、平成31年2月から推進している共同事業の1つであり、5月30日(ごみゼロの日)から6月5日(環境の日)を経て6月8日(世界海洋デー)前後までの期間を「海ごみゼロウィーク」として定め、同期間中に海洋ごみ削減に向けた全国一斉清掃活動を行い、その取組結果を世界へ発信する取組です。