海賊対策のため海上保安庁航空機を派遣します~シーレーンの安全確保に向けて~

発表日

令和7年2月14日

概要

 海上保安庁は、海賊対策のため令和7年2月21日から同月28日までの間、航空機をジブチ共和国及びマレーシアに派遣します。
 ジブチ共和国では、ソマリア沖・アデン湾で逮捕した海賊の身柄を我が国に護送する必要が生じた場合に備え訓練を実施するほか、ジブチ政府当局と意見・情報交換を実施し、さらなる連携・協力の深化を図ります。
 また、東南アジア周辺海域では、公海上でのしょう戒を実施するとともに、マレーシアへ寄航し、現地海上保安機関との連携を図ります。
 これらを通じ、インド太平洋地域における法の支配に基づく自由で開かれた海洋秩序の維持・強化に貢献してまいります。

本文

1.派遣航空機

第三管区海上保安本部羽田航空基地所属 ガルフⅤ「うみわし」

2.派遣概要

(1)公海上でのしょう戒
 東南アジア周辺海域の公海上における海賊行為の監視警戒を実施し、シーレーンの安全確保を図ります。

(2)ジブチ沿岸警備隊と連携した海賊護送訓練
 ソマリア沖・アデン湾で逮捕した海賊の身柄を我が国に護送する想定で、ジブチ沿岸警備隊との連携訓練を実施する予定です。

(3)ASEAN各国海上保安機関職員等を対象としたMDA研修フライト
 国連薬物・犯罪事務所(UNODC)が主催するMDA研修に当庁職員を派遣し、東南アジア各国の海上保安機関職員に対し、航空機からの情報収集に関する研修を実施する予定です。