発表日
令和6年12月10日
概要
海上保安庁は、北陸電力株式会社と連携し珠洲市北東沖の水深データを解析した結果、これまでに海底隆起が確認されていた海域も含め、能登半島沖において約80kmにわたり隆起していることが分かりました。
本文
- 概要
令和6年能登半島地震発生以来、海上保安庁では能登半島沖において水深データを取得し、地震発生前のデータと比較することで、能登半島地震に伴う海底の隆起を順次、明らかにしてきました。 今回、新たに珠洲市北東沖と輪島市北方沖の地形変化が明らかになり、能登半島の北西から北東に存在が確認されている活断層に沿って、約80kmにわたり海底の隆起が生じていることが明らかになりました(図1)。
- 珠洲市北東沖
珠洲市北東沖では、海上保安庁と北陸電力が連携し、能登半島地震後に両者が取得した水深データと、令和2年に北陸電力が取得した水深データの比較を行いました。その結果、これまでに隆起が確認されていた海域よりもさらに東の海域の広範囲において、最大約3mの隆起が明らかになりました(図2)。
- 輪島市北方沖
輪島市北方沖において、海上保安庁は、令和6 年11月3日~13日に海底地形調査を実施し、取得した水深データと平成12年及び平成13年に当庁が取得した水深データの比較を行いました。その結果、輪島市北方沖の海底が最大約3m隆起していることが明らかになりました(図3)。今回確認された一連の隆起域は既知の活断層の位置と概ね一致しており、この海底地形の隆起は令和6年能登半島地震で生じたものと考えられます。
図1
図2
図3