発表日
令和7年6月5日
概要
海上保安庁は、令和7年5月30日、韓国釜山市で開催された、韓国海洋警察庁主催の捜索救助に関する日米韓海上保安機関(日米韓 CG)による合同セミナー及び机上訓練に職員を派遣し、日米韓海上保安機関間の連携強化を図るとともに、日米韓共同で ASEAN の海上保安機関職員に対する能力向上支援を行いました。
本文
1.背景
〇令和5年8月の日米韓首脳会合において発表された共同声明「キャンプデービッドの精神」を踏まえ、日米韓 CG は、令和6年5月、米国・サンフランシスコにおいて意向確認書に署名を行い、以後、日米韓合同捜索救助訓練(同年6月、京都府丹後半島沖)や ASEAN・太平洋島しょ国の海上保安機関に対する日米韓合同能力向上支援(同年11月、韓国麗水市)などの取組を実践してきました。
〇今般、韓国海洋警察庁(KCG)が米国沿岸警備隊(USCG)巡視船「STRATTON(ストラトン)」の韓国・釜山港入港にあわせて主催した捜索救助(SAR)に関するセミナー及び机上訓練に、当庁職員が参加しました。
2.開催概要
実施場所:大韓民国 釜山(プサン)市 The Park Hyatt Hotel
参 加 者 :日本 : 海上保安庁 本庁職員 2名
米国 : USCG 沿岸警備隊巡視船「STRATTON」乗組員等
韓国 : KCG 海洋警察庁 本庁職員 ほか、ASEAN 等海上保安機関職員
セミナー:①各国の海難救助関係法令と規制や独自制度について
②海難事故の事例共有と対応策の分析
机上訓練:①海難事故の対応手順について
②各国の官民協力制度について
3.結果概要
〇今回のセミナー及び机上訓練において、当庁から参加した職員は、我が国における海上捜索救助に関する制度や過去事例の紹介、海難事故対応の手順確認などを行うとともに、KCG 救助専門部隊関連施設の見学等に参加しました。
〇これらを通じて、日米韓 CG 間で海上捜索救助等に関する知識を共有し、日米韓の連携強化を図るとともに、日米韓 CG 共同で ASEAN の海上保安機関職員に対する能力向上支援を実施することができました。
〇海上保安庁では、引き続き、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け、外国海上保安機関との連携・協力の取組を進めてまいります。



