新本部長着任のごあいさつ

第七管区海上保安本部
本部長 福本 拓也
皆さん、こんにちは。4月1日付けで第七管区海上保安本部長を拝命いたしました福本でございます。
昭和43年(1968年)生まれ、徳島県出身でございます。
平成2年に海上保安大学校を卒業後、30年以上にわたり、本庁、管区本部、海上保安部等での勤務を重ねて参りました。
当管区での勤務は、6年振り6度目となりますが、何度も第七管区に身を置いてきた上での当管区の印象を申し上げますと、昭和23年の海上保安庁創設当時より、西の海の守り神として信頼と実績を積み重ねてきた伝統管区であり、職員の能力は非常に高く、若手・ベテランを問わず、活気に満ちた管区であると認識しています。
皆様もご存じのとおり、ここ第七管区には国際海峡で国籍・船籍を問わず様々な船舶が絶え間なく通峡する対馬海峡や、一日に400隻以上の船舶が往来し、日本経済の大動脈とも言える「関門海峡」があるほか、臨海部にはエネルギー関連の重要施設が多数存在します。
また、漁業活動も盛んで、外国漁船による違法操業なども確認されています。
さらに、大規模地震や近年頻発する豪雨などの自然災害への備えも疎かにする訳にはまいりません。
このような状況を踏まえ、第七管区職員と一致団結し、次の3点を「重要課題」としてリーダーシップを発揮してまいりたいと考えています。
1点目は「国境管区」として、「海洋秩序を維持すること」であります。
当管区は、韓国、北朝鮮、中国と海の国境を接し、特に韓国とは最も近い距離にあり、人や物の往来が盛んです。
このため、密輸・密航事案への監視警戒や取締りのほか、外国漁船の取締り、対馬海峡を始めとする重点海域における外国船舶の動向把握といった弛みない活動を通じ、関係機関との連携を密にし、発生する事案に対し、先手先手で対処してまいる所存です。
2点目は「海上物流の要所である関門海峡」を所管する管区として、「海上交通の安全の確保に万全を期すこと」であります。
関門海峡では、国籍・船籍を問わず、我が国の物流を支える船舶が今も絶え間なく通行しています。
この海域での交通安全の確保は、国民生活の安定に直結するということを常に意識し、安全確保に取り組んでまいります。
3点目は「激甚化する自然災害にしっかり備え、発災時の対応に万全を期すこと」であります。
南海トラフ地震への備えや近年頻発する豪雨災害といった大規模自然災害に対して、関係自治体はもとより事業者の皆様の協力も得て、地域住民の尊い命や生活を守るべく、私どもの有するあらゆるアセットを積極投入してまいります。
これらの重要課題に対し、迅速・的確に対処していくためには、当管区の対応能力の強化はもちろん、関係機関や各自治体との連携強化が極めて重要であり、これまで培ってきた良好な関係のさらなる深度化を目指してまいります。
第59代目の本部長として、地域の皆様に一層愛され、信頼される第七管区海上保安本部を目指し取り組んでまいりますので、引き続き私共の活動に対し、ご理解とご支援、ご協力の程よろしくお願い申し上げて、ご挨拶とさせていただきます。
略歴
福本 拓也
昭和43年2月13日生
出身地 徳島県
平成 2.3 海上保安大学校本科卒業
略
20.4 第三管区海上保安本部警備救難部警備課長
21.7 交通部計画運用課長補佐
23.4 総務部政務課長補佐
25.4 横浜海上保安部
26.4 総務部政務課政策評価広報室海上保安報道官
28.4 第三管区海上保安本部
30.4 第七管区海上保安本部警備救難部長
31.4 第七管区海上保安本部総務部長
令和 2.3 交通部安全対策課長
4.4 宮古島海上保安部長
6.4 海上保安大学校副校長
7.4 第七管区海上保安本部長(現職)